子供服その他の手作り本

かみさんが子供服やエプロンなんかの手作り本を買っていた。


“Everything for Baby: Simple Handcrafted Projects With Patterns” (Adelaide D’ Andigne, Adelaide D’Andigne)

型紙もついているので簡単に作れる。それでいて価格もお手頃。近所の書店でバーゲン品の棚にあった。かみさんに読みながらわからないところを聞かれるのだが、こちらもランニングステッチが何のことかわからないので書いてある通りに適当に説明すると、手芸に詳しいかみさんはそんな説明でもああわかったとすぐに理解するのが不思議だ。

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最近の読書

技術書以外でこの2ヶ月くらいで読んだ本。


“トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫 9-10)” (ポール・オースター)

昔読んだ「Hand to mouth」が収録されていたので読んだ。やっぱり今読んでも面白かった。


ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)” (ポール オースター)

久しぶりにポール・オースターを読んだので、未読だったのにも手を出した。


デス博士の島その他の物語 (未来の文学)” (ジーン ウルフ, 伊藤 典夫, 柳下 毅一郎)

この作家の本を今まで全然読んでなかったのを後悔した。


暗号解読 上巻 (1) (新潮文庫 37-2)” (サイモン・シン)

うーん、面白いんだけど、同じ作者のフェルマーの最終定理 (新潮文庫)” の方がよかったかも。扱うテーマに含まれるドラマの数の違いか。

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キプリングの息子の墓に入っているのは別人?

『ジャングル・ブック』のキプリングが持っていた白人優位の人種差別的思想は、キプリングにも影響を受けた手塚治虫の漫画にも確実に受け継がれている負の遺産だ。愚かな土人を導く聡明な主人公、という今となってはありがちな構図の他に、両者の作品を通じる点として面白いのは、優性な人種が必ずしも一方的に常に正しいわけでもなく、そのために象牙を盗んだり人を騙したりする白人を見て心情的に引き裂かれる主人公という人間関係で、そんなところにはからずとも人種差別的思想には非常に脆い科学的根拠しかないという事実が露呈してしまっている。

と、半可通でまじめな話は置いておいて、本題は別にあるのだが、ガーディアンの記事によると、そのキプリングの息子の墓とされている場所に収められた遺体が、実は他人のものなのだという。キプリングは第一次世界大戦で長男ジョンを失っている(そういえばコナン・ドイルも息子が戦死している)のだが、これまでジョンのものとされていた墓には、もう二日前に戦死していた別の兵士の遺体が埋葬されていることが歴史家の研究で判明したらしい。

当時、キプリングは極度の近視で軍務に適していなかった息子のために影響力を行使して、なんとか息子の任務を安全なものにしようとしたそうだ(ちなみに手塚治虫は近視のため海軍飛行予科練習生に不合格になっている)。その結果、ジョンは18歳の誕生日にフランスに赴任することになったのだが、最初の作戦任務から6週間後に負傷、行方不明となった。1915年9月27日のことだ。それからキプリング夫妻は長い年月をかけて息子を探し続けたが、1919年、息子ジョンの死を受け入れて、以降は大戦の全ての死者を追悼する事業に傾力するようになった。

で、今から15年前に、ある無名兵士の墓がジョン・キプリングのものであると認定されたのだが、歴史家により今になって別人のものであると認定されることになった、とのこと。

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をとこもすなる小説ベスト10(2)

確かヘンリー・ミラーだったと思うが、老後の楽しみのためにドストエフスキーの何かを読まずにとっておくことにしたという話があった。でもそれがドストエフスキーの何だったのかは思い出せない。

というわけでドストエフスキーを。


“白痴 (上巻)” (ドストエフスキー, 木村 )

カラマーゾフの兄弟なら誰かがもう取り上げているだろうから、こっちを。実は最初の方だけ読んで何ヶ月か放置して、意を決してもう一度読み始めたら、夢中になって読んでしまった。

高校のとき、クラスでドストエフスキーを読んだことがあるのは他にもう一人しかいなくて、彼女は確かニューヨークで子供二人いるとか聞いたことがある。元気だろうか。丸顔でニキビ面で、率直であけすけに話すところが素晴らしいと思っていたのでニューヨークまで用事にかこつけて会いに行ったことがある。これを読んでいたら、俺も道理をわきまえないバカなガキからすっかりおっさんになってしまった事実を知ってもらいたい。

しかし、「クラスに二人しかいない」という程度なら、世間には下手すると数万人も同程度の人間がいるわけで、まさに平凡そのものなわけですよ。おそろしいですね。

ところで、悲しいことにフラン・オブライエンの「ドーキー古文書」はアマゾンでは見つからない。インターネットに接続するようになって最初に探したキーワードのひとつがこのフラン・オブライエンだった。あれからもう何年経ったのだろう。かみさんが、最近のあなたのルックスなら、大丈夫誰も振り向かないから、と言っていた。年月とそれが消尽したものの大きさは、まあよく考えたら昔からそれほど冴えていたわけでもないのでたいしたことはない。次。

ドン・キホーテ” (キャシー アッカー)

図書館でアパッチ加山に勧められて読んだのがこれと血みどろ臓物ハイスクールだった。どちらも渡辺佐智江訳(すいません誤字でした修正しました)。彼女の訳書は柘榴のスープナイフの刃先でも大好きなので、こうなったらもう俺ってばサッチーファンなんだ、でいいと思う。思うってなんなんだ。アッカーといえばこんなのもあって、個人的にも思い入れがある。

ああ、ヘンリー・ミラーを忘れていた。これもベケットと同じく三部作を推したいところなのだけれども、第一部のセクサスがそもそも絶版なので、こちらを選んでおいた。


南回帰線 (講談社文芸文庫)” (ヘンリー ミラー)

この南回帰線は少しも悲しくない。北回帰線を読んだときはあんまりピンとこなかったが、これと薔薇色の十字架三部作、マルーシの巨像 “は夢中になって読んだ。今なら北回帰線も面白く読めるのかな。ミラーの悟りきれないところ、なんというか、ヘンリー・ダーガーのようになりきれないでむしろ大沢啓二みたいになっているところはミラーのかわいげなのだが、そんなわけでミラーを不必要に聖人扱いしない人にだけ本作を勧める。

書いている間にセシル・テイラーの世界を購入。

指輪物語ってセックスと経済が出てこないよな。というわけでファンタジーをひとつ。


はてしない物語 () (岩波少年文庫 (501))” (ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende)

ミヒャエル・エンデが好きでシュタイナーとかいろいろ読んだけど、結局エンデより好きにはなれなかった。でも、シュタイナー学校でやってるオイリュトミーやったとき、あれはいつだったか、とにかく途中で昔の嫌なこととかあれやこれやがものすごいこみ上げてきて、ああ今日はこれ以上続けられないなあ、とブラームスを聞きながら教室の外で耐えに耐えた記憶がある。この本かモモは息子にも読んでほしい。

あと一冊、どうしようかと悩んだけれど、ミラーにならってまだ読んでいないことにする。

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をとこもすなる小説ベスト10(1)

yomoyomomhattaもすなる(略。あさましくもアマゾンのアフィリエイト付き。とりあえず前半。

最初に断っておくが、人間なにをいくら読んでもそこから何を学ぶというわけではない。よくあるレコード屋の宣伝文句をもじっていうなら、No book makes your life completeである。音楽で人生が完璧なものになるわけでもなく、いくら本を読んだところでダメな人間はダメなのだ。既婚者なのに家族中から人格的にクソだといわれる俺がいうのだから間違いない。だからトップ10リストなんて負け犬どもの夢の跡。そこんとこをよく斟酌して、以下のリストは軽快に読み飛ばしてほしい。


“橋のない川〈1 (新潮文庫)” (住井 すゑ)
作者の死去につき第8部まで刊行され未完。とはいえ、中途半端でガッカリなんてことはない。読み始めたら毎日夢中になって読み進んで、7部を読み終えた日に8巻が出たのでよく覚えている。毎朝、通勤で部落解放同盟の前を通るのだけれど、まだ誠太郎を見かけたことはない。


死父 (現代の世界文学)” (柳瀬 尚紀, ドナルド・バーセルミ)
バーセルミの本はみんな好きで、雪白姫” (ドナルド バーセルミ)も素晴らしいし白水社の新書でお値ごろなのだが、絶版みたいなのでこちらにする。これも絶版になったことがあるような気がするのだが、けっこうあちこちで見かけるからまだ手に入るみたいだ。翻訳も素晴らしく、バカバカしいのに物悲しい、死んでいるのに生きている父のお話し。

画像なし
ミルダッドの書灯台にして港” (小森 健太郎, ミハイル・ナイーミ)
ナイーミ唯一の英語で書かれた本。というわけで、これしか読んだことはないのだが、みんなが褒めてる預言者 ポケット版” (カリール ジブラン, 佐久間 , Kahlil Gibran)より面白いのを探そうとしたという不純な動機で読み始めたのに、未だに覚えているくらい面白かった本。


日陰者ジュード (1) (中公文庫 10-1)” (トマス・ハーディ)
映画日蔭のふたり” (アスミック)の原作。映画も悲惨な物語だったが、こちらはその後のもっと悲惨な続きまで描かれている。トマス・ハーディはこの作品を発表して、あまりの悲惨さにいろんな人から抗議されて、頭にきて以降は散文を出さなくなってしまったそうな。まあ、それくらい悲惨な話である。あ、でも読んだのは確か岩波から出た文庫と原書だったので、中公文庫のはみたことないかも。


マーフィー” (サミュエル ベケット)

ベケットの作品ならもっと他にもお勧めがあってしかるべきかもしれないが、なんとなくこれ。訳者がけなされているが、そういえば読んだのは誰の訳だったのか思い出せない。邦訳は今はそれぞれ分冊されてしまっている(元々そうだったのかも)「Molloy, Malone Dies, The Unnamable」がこの版みたいに一冊になって訳されたらそっちでもいいかも。このパターンはポール・オースターでもあったな。まあ、ケチっちゃケチな話ではある。とはいえ、個人的にマーフィーはベケットの中でもスラップスティック的に好きな作品で、というかベケットの面白さにはこの可笑しさは欠かせないような気がするのだが、もっとスノッブな鑑賞をしたければまあよそをあたった方がいいかもね。

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Amazonの書評

なんかこう、「All your base are belong to us」な書評です。

Amazon.co.jp: UNIXネットワークプログラミング〈Vol.1〉ネットワークAPI:ソケットとXTI: : W.リチャード スティーヴンス,W.Richard Stevens,篠田 陽一:
9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

usefull sample code, 2004/8/23

Many internal/external UNIX sample code made you very familier to UNIX programing.

そこの4人、ちょっと来なさい。

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本が届いた

アマゾンから本が届いた。

ふと豪華版を見つけたので、購入。
“The Ultimate Hitchhiker’s Guide (Literary Classics (Gramercy Books))” (Douglas Adams)
*ちなみに在庫の最後の一冊だったから、中古相場が値上がりする前に買うなら今のうちがチャンスです。ポイント使って2000円もしなかった。

それからこちらは立ち読みして面白そうだったので。
“Coder to Developer: Tools and Strategies for Delivering Your Software” (Mike Gunderloy)

ヒッチハイクガイドの方は、五部作全部と「Young Zaphord Plays It Safe」が収録されてお買い得。

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ブログを書く人、書かない人、書けない人たち

スタンリー・フィッシュのブログがニューヨークタイムズ(ヌータイ、と略すとスポーツ紙テイストになる)のサイトで公開されているので、ときどきふーんと流し読みする。別に感想とかはないんだけれども、スタンリー・フィッシュといえば、それはもう筆者のような世代にとっては断然テリー・イーグルトンなわけで、彼のサイトはないものか探してみたが、Wikipediaからリンクされている大学のサイトくらいしか見つからなかった。今はマンチェスター大学で教えているとのこと。どうやら本人はあまりこういうパソコンとかは好きではないらしい。自伝『ゲートキーパー―イーグルトン半生を語る』で多作が悩みであると語るだけに、書いたら書いたできっと面白いものが読めるだろうが、研究者という彼の立場を考えると、そんな書き物より研究ともっとまとまった著作に時間を費やしてもらう方がありがたい。

フィッシュと並ぶイーグルトンの敵(二項対立イエーッ)、リチャード・ローティも特にそういうのはやっていないみたい。

著名な哲学者のブログってどんなのがあるんだろう、と調べてみて、二人目にデリダをググッて「あれそういえばもう死んじゃってたっけ」と気づく。リオタールもクワインも亡くなってるのね。トマス・ネーゲルも書いてないみたいだし、スラヴォイ・ジジェクもない(リンク先はドキュメンタリーのトレーラー)。結局見つかったのは

ジュリア・クリステヴァ(うーん別に見たくはないなあ)。

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