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杭州印象 その1

前職の同僚と、同じ職場にいて中国に帰ってしまった元同僚のところに遊びにいこうと、ちょっと中国に行ってきました。杭州といえば、いえば、いえば、いえば。誰も知りませんよね。ぼくも知りませんでした。とりあえず行ってみたら、町中に西湖という世界遺産に選ばれちゃった湖があり、白居易や王羲之、蘇東坡といった文人たちゆかりの庵とか橋とかがありました。ふむ。Wikipediaでみたら13世紀には中国最大の都市だったそうで、これは北から逃げてきた宋の都が置かれたことによるのでしょう。緯度は台湾と沖縄の中間くらいなので、雰囲気としては南国、世代的には映画でいうと「愛人 ラ・マン」みたいな感じです。

特に旅の予定などはなく、行って雰囲気を味わうくらいしか計画していなかったので、事前に特に調べることもなく、行き当たりばったりに飛行機に乗りました。一時間くらい前に空港に着けば余裕だろうと成田に向かいましたが、出国カウンターに着いたらもうギリギリで、職員の方は列の順番を飛ばして対応してくれました。最近の旅行はせっかちですね。

ぐるぐる

これに乗って行きました。エンジンの真ん中の変な目くらましみたいな模様は何でしょうか。

よく考えたら、今まで乗った中で一番小さい機体だったと思います。両翼がプルプル震えるみたいに動くのが健気でいいですね。そういえば事前に某自動車メーカーの方と飲んだときに、こういういかにもボルトが緩みそうな揺れ方をする乗り物の設計や整備の話を伺っていたので面白かったです。

出発しました。天気もよくて素晴らしいです。成田からだと本州の太平洋側の海岸に沿って西に進み、瀬戸内海の上空から北九州をかすめて飛ぶので自分の位置がわかりやすくていいですね。

やがて飛行機は海を越えて上海に近づきます。すると、眼下に広がる海に何やら異変が!

なんか海が真っ赤です。ここって黄河じゃないし、いったい何の色なの?

よくわからないまま、飛行機は積乱雲を避けて旋回し、やがて杭州国際空港に到着しました。

杭州に到着して、出迎えてくれた元同僚と一緒にバスに乗り込みます。彼は免許の取得中だとかで、まだ自家用車で迎えにくることは出来ないなんて話していましたが、後にそれが功を奏したことがわかります。

バスでの移動はちょっとした冒険でした。とにかく杭州はみんな運転が荒く、名古屋や京都の車がみんな教習所みたいに思えてしまいます。日本とは左右反対になっているのですが、赤信号でも行ける場合は右折ならゴー、というのがルールみたいで、タクシーはもとより、公共のバスが突っ込んで行く様には感動を覚えました。

中国の交通といえば、やっぱり自転車です。杭州の街のあちこちに公共自転車スタンドがあり、一時間以内に返却すれば無料で乗り回すことができます(返すのはどのスタンドでも構いません)。パッと見たところでは小ぎれいな自転車でしたが、ときどき古かったり空気が甘かったりするのもあります。

中国の都市といえば、往来を大量の自転車が埋め尽くすような街を想像していましたが、今の中国を代表する乗り物は電気二輪車でした。これは、スクーターみたいな外観の、家庭の電源(220か210Vだったかな)で充電する乗り物で、スピードはだいたい30kmくらいは出ます。一番の特徴は、走っていても音が全くしないことです。後ろから近づいて来ても全然気付きません。そんなのが車道はもちろん、歩道もバンバン通ります。さすがにデパートの一階で走っているのを見たときは驚きましたが、適用される交通ルールは自転車と同じなので、これは慣れないとかなり脅威になります。無灯火の人も多いので夜になるとなおさら恐ろしいです。一応、せめてライトだけは点灯するよう法律が改正されるという話はあったそうですが、既に8,000万人も利用しているので適用は難しく、なかなか決まらないそうです。

法律といえば、日本の排ガス規制ってすばらしいですね。目白通りや山手通りを原チャリで出勤したりしているのに、杭州の排ガスのひどさには驚きました。本当に、あまりのことにむせて咳き込んだりすることもあったくらいです。

あちこちうろうろしましたが、街の人に話しかけても英語は全然通じないみたいでした。日本と同じくらいですかね。「Good Luck Garden」というところに着くと雨が降ってきて、急いで中に入ろうとしたら閉園になりました。

雨宿りにスターバックスに入ったら、価格は日本とほとんど同じでした。雨のおかげで少し大気汚染が紛らわされてよかったかもしれません。

最初の食事は西湖のほとりにある有名なレストランでした。何でも相当古い歴史のあるところらしく、周恩来が国賓をもてなす写真まであるような店でした。そんなに高級なものを食べたわけでもないので評価はできませんが、僕にはもっと普通の、そこら辺で売っているものの方がおいしかったです。オレンジジュースはペットボトルに入った市販品でしたが、これはよくあることみたいです。

西湖は世界遺産に登録されているだけあってなかなか幽玄な感じの眺めのいい湖です。周囲は石造りの歩道で囲まれていて、夜遅くまで散歩やベンチでいちゃいちゃする人たちがたくさんいました。でも手すりがないので、あんまりはしゃいでいるとすぐに落ちてしまいそうです。実際、現地で働く元同僚によれば水辺で大勢ではしゃいでいるうちに落ちてしまった人がいて、確か大学生だったそうですが、湖の底は泥なので足を取られてすぐに沈んでしまうため、結局その人は助からなかったとか。他の人たちは何をしていたんですかね。

そうこうするうちに、さっそく治安部隊に捕まって拘禁されてしまいました。というのは嘘で、これはホテルの窓の写真です。初日は郊外のホテルに泊まりました。中国では外国人が宿泊できるホテルが限られているようです。というと語弊があるのですが、外国人が宿泊する場合はパスポートを確認して当局に届け出る必要があるらしく、届け出が電子申請できる設備があるホテルならいいのですが、普通の小さな宿にはそんなものはありませんから、わざわざ役所に届け出る手間を考えると外国人の宿泊は断らざるを得ない事情があるみたいです。当然ながらその手の設備があるホテルは宿代も高いわけですが、今回は地元の人たちに代わりに予約してもらったお陰で、安く泊まることができました。

豚のように汗にまみれ息も絶え絶えな日本人と、うれしそうな中国人

翌日は元同僚の実家の方に遊びに行くことになりました。電車で移動だそうで、楽しみです。話によれば、彼は毎週、少なくとも月に何度かは帰っているそうなので、そんなに遠くもないのでしょう。

続く

次回予告:「これが本場中国のローカル線だ!」「ちょ、東京大阪間より遠いんですけど」「ライチはかあさんの味」

Posted by on 8月 11, 2011 in Fun, life

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