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杭州印象 その6

中国の田舎は、本当にいい気分で過ごせました。思うに、杭州で感じた都会の忙しなさ、人々の間のギスギスした空気は、まだみんなが工業化社会に慣れていないので、ちょっとストレスで参っちゃってるせいなんじゃないでしょうか。その点、田舎はのんびりして気楽でいいです。ミス・リトルスワロー(娘さんがとっても可愛らしい)や陳さんたちに別れを告げ、江山市の駅から再び杭州を目指して移動しました。また駅までの長い道のりを車で送ってもらって、陳さんにはいくら感謝しても足りません。日本の風俗に行ってみたいと話していたので、大陸を代表するドM野郎としてSMクラブとかを紹介したいと思います。嘘です。何か大陸からやって来た客人をもてなすのに相応しいマニアックでこれぞニッポン、完全に狂ってる、という性風俗があれば教えてください。ついでに案内役もやってくれると助かります。費用は自腹でどうぞ。

それにしても、杭州から江山市まで呉さんがこれだけの距離をほぼ毎週移動しているというのは驚異としかいいようがありません。その3で書いたようにローカル線の旅は精神的にも肉体的にも大きな試練になるのはわかったので、今度は中国の誇る高速鉄道に乗って帰ることにしました。車両は日本の新幹線や特急とほとんど変わらない様子で、乗り心地もだいたい同じです。ポッキーを大量に持っていたのでぽりぽり食べていたらこちらをチラチラ見ているので隣の女の子にどうぞと勧めたらひどく不快な顔で拒否されたり(ふざけんなよぽりぽりしてんじゃねえぞ、ってチラチラ見てたんですねきっと)、途中で乗ってきたおばちゃんが携帯電話で話す声がものすごく大きかったりはしましたが、全般的に快適な移動でした。

その一週間後には、追突して線路から落っこちたりしていましたが。

まあ、どれだけの手を尽くしても我々を殺害するのはそう簡単ではないのだよ。わっはっは。被害者の皆様のご冥福をお祈り致します。

杭州に到着し、バスでホテルに向かおうとしたら雨が降り始めました。上海の方はとっくに降っていたので、旅行中にほとんど雨らしい雨に降られなかったのは幸運でした。が、バスが到着しているのになかなかドアを開けてくれません。様子をみるとどうやら何か小役人の約束事みたいな理由があって規定に従い開けないようなのですが、もうバス停に到着しているのだし、そこには屋根がなくみんな困っているのだから、さっさと乗客を乗せればいいのに、なぜかドアを開けようとしません。もちろん待っている人たちは激怒して車体をバンバン叩いたりしています。そんなこんなで、ホテルに着いた頃にはすっかりくたびれてしまいました。

最後の夜はパッとうまいもんでも食いたいね、ということでホテル近くの四川料理レストランに入りました。

うまそー

しかし四川料理はどれも辛いですね。辛いピータンなんて初めて食べました。写真の料理は、この中に魚が入っているんですが、四川料理では有名なやつみたいです。見た目よりもあっさりしていてとてもおいしいです。また、ここは店員さんが親切で、とても感じが良かったのも印象的でした。

翌朝、すっかり気に入ったファーストフード店でカフェテリア形式の朝食を摂って、いよいよ最終日の体制を整えました。バスの移動にはもうこりごりなので、タクシーを使おうということで全員の意見(二人ですが)は一致していました。そこで呉さんにお願いして、今日の午前中いっぱいタクシーを借り切ってもらえるよう交渉してもらうことにしました。杭州は地下鉄もまだ工事中で竣工しておらず、バスは混むので、移動はタクシーを使う方が便利です。タクシーの初乗り運賃が20元と日本よりずっと安いので、気軽に利用できます。しかしそれは杭州の人たちにとっても同じことなので、なかなかタクシーが捕まりません。また、空車を見つけても方向が違うなどの理由で乗せてくれないことが結構あります。というか、西湖を観光したときはほとんど乗せてもらえませんでした。そんなわけで、タクシー側に有利な交渉になってしまうのではないかという懸念はありましたが、予算は300元で交渉してもらうことにしました。すると結局200元でOKということになり、飛行機の時間を気にせず最終日は杭州では名の知られた土産物屋の並ぶ通りでゆっくり買い物することができました。

「人民のために」

もちろん、お目当ては中国共産党グッズです。毛沢東の実家もそうですが、この手の土産物屋でもマオはすっかり観光資源になっていました。他にも表紙に歴代コミュニストたちがずらりと並ぶノートやマオTシャツなどを買い込み、ついでに杭州といえば大変有名なお茶もゲットして、大変満足しました。

つづく

次回予告:杭州最終出口、ロウソクと科学

Posted by on 9月 9, 2011 in Fun, life

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