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ボブ・ウェルチ、マット・キーオ

マット・キーオが飲酒運転の保釈中に飲酒で逮捕

マット・キーオといえば阪神が優勝した1985年以降の低迷期に来日、弱小阪神の先発として活躍していたピッチャーなので、日本でも名前はよく知られている。もっとも、一説によればボールにツバをつけたりヤスリで磨いたりするインチキだったようで、故障の後は再契約されなかった。その後、メジャーリーグ復帰を目指すも頭部に打球を受けて危篤状態になるなど成功せず、引退してオークランド・アスレティックスのスカウトになっていた。ちなみに“マネー・ボールでもスカウトたちの中で唯一の元メジャーリーガーとして登場している。

オークランド・アスレティックスで飲酒といえば、サイ・ヤング賞にも輝いたことのあるボブ・ウェルチというピッチャーがいた。高校生の頃に何度かウェルチのピッチングを観たことがあるのだが、とにかくスピードがあって投球間隔が異様に短く、投球モーションに入った後からバッターにタイムを取られてそのままマウンドでずっこけ、それでも気にする素振りさえ見せずにまたどんどん投げ込んでいた姿が印象的だった。そんな彼も、自伝によれば相当なアルコール中毒だったらしい。1990年には27勝を挙げ、これは70年代にスティーヴ・カールトンが達成して以来というとんでもない記録だったのだが、その年のオークランド・アスレティックスのリーグ優勝に貢献している。当時は地球で一番強いチームに見えたオークランドだったが、ワールドシリーズではシンシナティに四連敗してあっさりと負けてしまった。

まあ、こんな乱痴気騒ぎの毎日(ビデオ)では仕方がないだろう。当時はまだメジャーリーガーがそんなにアホばっかりだとは思っていなかったので。このビデオでベラベラしゃべっているのは、無名時代に読売ジャイアンツが手を出そうとして買春疑惑で断念したデイヴ・ステュワート、「カーニー」とは当時カービー・パケットに次ぐ打率二位だった三塁手のカーニー・ランスフォードだ。

当時のオークランドには、盗塁の世界記録保持者にして48歳になった今でも現役復帰を狙っているリッキー・ヘンダーソンを筆頭に、ステロイドは素晴らしいと自伝に書いて騒動になったらついでに元妻が暴露本を出版してプレイボーイで脱いだというキューバ人右翼手ホセ・カンセコ、バリー・ボンズと並ぶステロイド使用者の代表的人物マーク・マグワイヤ、シーズン24ホームランでも打った試合ではチームが23勝1敗だったり逆転ホームランを打った相手のピッチャーが身を持ち崩して最後には口論となった妻を射殺しようとして失敗した後に自殺したことがあったりと業の深いデイヴ・ヘンダーソン、99年まで現役だった名選手のわりには地味なキャッチャーのスタインバック、攻撃は出来ないが守るのは上手という自衛隊みたいなウォルト・ワイス、ウィキペディア日本語版ではボブ・ウェルチのページに名前はあるものの同名の政治家にリンクされててしまっている(もっと有名なドキュメンタリー作家マイケル・ムーアじゃないのが救いか)地味なマイク・ムーアなどなどがいて、ついでにいうと今のジェネラルマネージャにして前述のマネー・ボール で一躍有名になったビリー・ビーンも控え選手としてベンチにいたこともある。右中間の外野フェンスから楽々とセカンドベースまで返球するカンセコの姿を見るだけでも楽しいのに、観戦すれば毎試合がオールスターというそれはもう豪華なチームだった。サンフランシスコの地震の時は、同じベイエリアのサンフランシスコを相手に1、2戦目をスチュワートとムーアで勝つと、地震で中断した後にまた同じピッチャーで連勝して終わるというひどいことをやっている。そういえば、911テロの時も被災したニューヨークがワールドシリーズでは負けているので、そういうものなのかもしれない。

そんなオークランド・アスレティックスも、球場周辺の治安の悪さやフットボールと兼用グランドの不便さから近く(といっても45キロ離れている)のフレモントへの移転計画が持ち上がっている。新しい球場はシスコ・システムズが売却した土地に建設され、名称はシスコ・フィールドになるのだが、サンフランシスコにより近くなる上にこの名前で本当にいいのかとは思う。

Posted by on 12月 27, 2007 in Baseball

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