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恥知らずの役立たず

先日かみさんと電車に乗る前に、こんな話を聞いた。妊婦が電車に乗ると、優先席でも席を譲られることはほとんどないそうだ。特に、若い会社員の男性や女性はほとんどが急いで居眠りしてしまい、それはもう見事なまでの変わり身で、さっきまで携帯をいじっていたのが、目が合うとさっと目を閉じてしまうのも珍しくはないという。一方、中年の女性には割と高い確率で譲ってもらえるらしい。

そういうものかねえ、と半信半疑で大江戸線に乗って優先席の男女を観察してみたが、見事なまでに誰もかみさんに席を譲る人はいなかった。かわいそうに、さっきまで隣の人と楽しそうに話していたこの若い会社員は、いったいどこが不自由なんだろう。立ち上がることもできないで、年金ももらえずに毎日こうして通勤しているなんて、若ハゲ以外にもきっと苦労してるんだろうな。本当に泣けてくる。あのお姉さんもきっと誰にもいえないくらいひどい苦しみを背負って生きているに違いないし、狂ったようにDSやってるけど、きっと立ち上がったらすぐにでも死んじゃうんだろうな。でも、だったらもう頑張ってもしょうがないからかみさんに席を譲ってくれないかな、などと思いながら光が丘まで立って帰った。嘘。役立たずの恥知らず共が、と呪っていたら練馬駅でみんな一斉に降りたので、わあ、もう電車に若くて体の自由がきかない人はいないんだ、と喜んで座った。

電車で席を譲るコツがあるのだが、特別に今日はタダで教えてあげよう。

よく、席を譲ろうと声をかけると、いやいやいいです、なんて断るお茶目さんな人がいる。今日、大江戸線で帰宅途中に席が空いたので座ったら、隣の女性の彼氏とおぼしき人物がドアの脇から彼女に覆い被さるみたいにして話していたので、あれあれこれは無粋なことをした、と席を譲ったら、いえいえいいですというので、まあすぐに降りたからきっと日本語ですぐに降りますという言い方がわからなかったんだろうけれども、遠慮して断られそうになった。そういうときはどこの国の人でもどんな年齢の相手でも性別も関係なく、ある方法で無理なく席を譲ることができる。

ポンポン、と腕とか肩を叩きながら、いいよいいよ、とニコッと笑うと、今までの経験では間違いなくうまくいく。今度試してみてほしい。大江戸線では今のところ100%成功しているし、実験した回数こそ少ないが外国でも失敗したことがない。

Posted by on 4月 8, 2008 in life

Comments

  • […] 以前夫も書いていたけど妊婦になって席を譲られた経験がほとんどない。上の子の妊娠時は西武線利用でわりと譲っていただけたのだけど。 あたしは働く妊婦さんじゃないので、たまにしか使わない電車やバスで席を譲ってもらわなくても困らないけど通勤妊婦さんは大変だろうな。マタニティマークというのを妊娠するともらえるんだけど、これをつけていても通勤時にはほとんど譲ってもらえないらしい。誰が見てもわかる位にお腹が出た頃にはこのマークがなくてもわかるだろうけど、このマークの本来の意義として、一番流産の危険やつわりの辛い時期、見た目では妊娠中かわからない初期の妊婦だということを認識してもらうためだと思う。 […]

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