前駆陣痛
かみさんが前駆陣痛になったので妊娠後期からお産までのプロセスをまとめてみた。
■子宮頚管が短くなる
この「頚管」というのは、子宮のくちのこと。胎児が出てこないように妊娠中は固く閉じている。お産が近づくにつれて短くなり、やわらかくなる。イラストでみるとわかりやすい。
■頚管を塞ぐ粘液がとれる
頚管を塞ぐ粘液があって、お産が近づくとそれがとれる。とれた粘液が体外に排出されると、血が混じっていることが多いのだが、これがいわゆる「おしるし」と呼ばれるもの。陣痛が先の場合とおしるしが先の場合と両方のケースがある。
Tips:
この「頚管」が柔らかくならないと出産ができないのだが、柔らかくするためにはいくつかの手段がある。まず散歩すること。胎児の頭に押されて「頚管」が柔らかくなるとのこと。それから、映画“アイズ ワイド シャット” でも夫婦の問題について絶対量が足りていなかったとニコール・キッドマンが喝破していたように、妊娠の問題でもやはり同じ解決方法が適用できる。つまり、精液にはプロスタグランディンというホルモンが大量に含まれていて、これが頚管を柔らかくする作用があるので、頚管が固い人は久しぶりに羽目を外してファックするという手もおすすめだ。逆に、妊娠中期から後期にかけてまだ頚管が柔らかくなってはこまるケースでは中出しファックはいけないことらしい。でも性病には気をつけて。最近では妊娠初期と後期に性感染症のチェックがあるから、妊娠期間中に派手に遊び過ぎるとバレちゃいます。
■オキシトシン分泌が増えて子宮が収縮する
収縮自体は妊娠中期から起きるのだが、これが頻繁になる。子宮の収縮を引き起こすのがオキシトシンというホルモンで、お産が近づくとこれが増えて子宮の収縮回数が増える。これを前駆陣痛と呼ぶ。子宮口が開くプロセスなのだが、破水が先だったり、おしるしが先だったり、いろいろなケースがあるようだ。つまり、出産というのはあんまり決まったプロセスでは進んでいかない、例えるならばソフトウェア開発に似たものなのである。だから、産科医や開発会社は野戦病院みたいになってしまうのだ。
前駆陣痛もかなり痛いこともあるので、あんまり続くと体力も消耗してしまうし、本格的な陣痛の始まりもわかりにくくなるので、弛緩剤などで紛らわすケースもあるようだ。もっとも、実際の出産のときも、産科医によってはどうしても抜けられない合コンがあったりすると、弛緩剤で時間を調整するような人もいる。若いイケメン産科医を選ぶのはこんなリスクもあるんですよ、奥さん!(ちょっとお腹が張ってるみたいだから、ごにょごにょごにょ、と騙されて投薬されることもあるみたいですよ!)
■破水
破水というとなんだかおっかない字面だが、実際には、夫にとってはやっぱりおっかないものである。調べてみると破水といってもただの破水と前期破水、早期破水と複数の種類があり、ただの破水なら正常なプロセスらしい。なんだか具合の悪そうな早期とか前期はやっぱり問題のあるケースで、早期破水というのは子宮口が全開になる前に破水してしまうことをいう。これは非常に危険らしく、こうなったら胎児は感染症を防ぐためにも速やかに救護される必要がある。一方、前期破水というのは陣痛前に破水してしまうもので、へその緒が出てきてしまうといけないし、やっぱりすぐに抗生物質の投与などの処置が必要になる。
また破水といっても水の出方はいろいろあるようで、どばどばと溢れ出てくるかといえばそうでもなく、ちょろちょろとしか出ない場合もある。
破水して入院、出産というパターンは多いのだが、この状態ではタクシーの乗車拒否されることがあるので要注意。
というのも、羊水はかなり生臭いらしく、グルメな夫ならモロに臭いを嗅ぐとそれだけでダウンすることもあるようだ。もっとも、あなたが真のグルメなら、食べても無害なのは証明されているのだから、羊水の味を試してみないのは信条に反するだろうし、止めるつもりもない。
Comments
俺は真夜中に破水→帝王切開という、実に親不孝な方法でこの世に産まれてきている。
あたしと妹は前置胎盤、早期破水、帝王切開という順序で生まれ、大量出血のため輸血をしたんだけどミドリ十字のだったという、もっと親不孝な生まれ方だった。
俺は無痛分娩で実に親孝行な方法で産まれたが、お袋が麻酔から覚めなくて大騒ぎになったらしい。
というわけで、どいつもこいつも自分の誕生日には母親になんか買ってやること。
お疲れ様でした。えーと、まだなの?
わたしも首にへその緒が絡まった状態だったので難産で仮死状態でした。なんか、金属に頭を引っかけて取り出されたらしいよ。しかし本当に、自分の誕生日に貰うんじゃなくて、感謝すべきですね。
あ、妹はさらに早期胎盤剥離だったんだ!清瀬の武田産婦人科医院の院長先生はほんとに腕のいいお医者さんだったらしい。
が、今年3月に閉院だって!!院長先生かなりご高齢になるまで頑張ってくれてたのに残念だよ!