SoftBankのメールサーバ移設でミスが起きてないか?
近頃どうも奇妙な現象が続いていたのだが、どうやらSoftBankがメールサーバの集約に失敗し続けているようだ。
いつからかはまだはっきりしないのだが、この2ヶ月ほど、何度か突然vodafone.ne.jp宛のメールが送信エラーになることがあり、どうしたのかといぶかっていたのだが、昨日その瞬間を捉えることに成功した。手元にスクリーンショットなどはないのだが、まとめるとこんな感じ。
- 突然@t.vodafone.ne.jp宛のメールが送信エラーで戻ってくる。
- ログをみると途中でリレーを拒否されたといっている。
- telnetで25番に接続してみる
- 某レジストラのサーバに挨拶される(びっくり!)
というわけで、digでいろいろ調べていたが、1時間くらいでIPアドレスが変わって復旧していた。最初は自分のところのネットワークがSoftBankから蹴られているのかと焦り、次はDNSポイズニングかと思ってさらに焦ったが、telnetしたらさらにびっくりした。きっとその某レジストラは、大量のリレー要求がきてびっくりしていたはずだ。
ちなみにいまdigしてみると
$ dig MX t.vodafone.ne.jp ; <<>> DiG 9.2.4 <<>> MX t.vodafone.ne.jp ;; global options: printcmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 35439 ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1 ;; QUESTION SECTION: ;t.vodafone.ne.jp. IN MX ;; ANSWER SECTION: t.vodafone.ne.jp. 783 IN MX 10 mx.k.vodafone.ne.jp. ;; ADDITIONAL SECTION: mx.k.vodafone.ne.jp. 300 IN A 202.179.204.119 ;; Query time: 7 msec ;; SERVER: 202.224.32.1#53(202.224.32.1) ;; WHEN: Wed Jul 9 19:35:24 2008 ;; MSG SIZE rcvd: 71
こんな感じになっている。
Vodafoneのメールアドレスは東京なら「t」みたいに分かれていたのだが、現在は「k」を向いているらしい。おそらくもともとの母数が少ない上にみんなsoftbank.ne.jpにメールアドレスを変更しているところなので、メールサーバを集約しているのだろう。
まあ、それはいいとして、ttlが短いのがすごく気になる。普通、クライアントの数も相当なものだから、キャリアのMXレコードなんてそれなりの長さに設定しているはずだ。大丈夫なんだろうか。
今回の件は、おそらく旧メールサーバを廃止してどこかに統合する際に、IPアドレスが変更になる場合は普通は旧サーバを残して単純に新サーバにリレーするようにしてくれればいいだけなのを、一気に切り替えてしまって、DNS情報の更新が浸透する前に旧サーバが消えてなくなってしまった状態になったのだろう。で、宛先不明のIPアドレスについては一定期間までレジストラがキープしてくれているだろうから、そっちを向いてしまっていたといったところか。
いずれにせよ間抜けな話だし、おまけに少なくともこの1、2ヶ月くらいは同じミスをちょこちょこやっていそうなので、なおさらひどいものである。
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