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ヤクルト対読売

先発投手は川島亮バーンサイド。この時点で、好みの投手戦は期待できそうもない。きっとぬるい展開のゲームになるのだろう。

投手戦の素晴らしさは、それがプロフェッショナルとしての選手やベンチの力量を際立たせ、厳しい展開の中でようやく飛び出すヒットの価値を否応無しに高めるところ、また一瞬の隙が生むミスに勝負の厳しさを思い知らされるなど、個々のプレーの質的問題の重要性が増す様に興奮させられる点にこそある。10本も20本もヒットが出る試合はその価値も急激なインフレーションを起こして魅力が褪せてしまう。

さて、ゲームの方は、中継ぎ投手の登板過多という問題を抱えたチームとして、今日のヤクルトの攻撃は素晴らしかった。相手にも同じ目に遭わせてやろうとチーム一丸となっていたからだ。バーンサイドが3回1アウト時点で70球を費やし、5回までで降板せざるを得ない状況を作り出したのは見事としかいいようがない。その一方で、中継ぎ投手の出し惜しみから先発投手を引っ張りすぎて8失点したのは悲劇を通り越して喜劇となってしまったが。

6回まで、両チームともヒット数と得点が同じか、またはヒット数から1を引いた数が得点というのは変わらず、奇妙な均衡を保ったままゲームは進んだ。その均衡が破れたのは、次のイニングが9番バッターからということで中継ぎピッチャーの交替が後手に回って、読売が5点差を追いつかれたときで、ヤクルトは以降得点よりヒット数が1多いまま試合が終わってしまった。残念。

試合の決着がついたのは8回。ひさしぶりに見る五十嵐は、そこそこの球を投げているようには見えたが、やはり全盛期ほどではない。これまで新聞で成績をみる限りでは、三振は奪うがホームランも打たれるようで、いまいち復活したのかどうかわからなかったが、今日ではっきりとわかった。阿部のホームランで1点差。去年神宮でもらった背番号53のヤクルトのユニフォームを着ている自分を幽体離脱してしばし眺める。

9回、クルーンは投球練習から154キロを計測。以前日本ハムの試合を観たときより調子はよさそうだった。が、ファーボールの連続でノーアウト満塁に。1点差でこの展開、しびれる。ここで阿部がクルーンのボールを捕球したまま返球しないという荒技を繰り出した。マウンドとホームベースの間あたりで話し込む阿部、クルーン、あとついでに近寄ってきた小笠原。何を話していたのかはわからないが、ヒーローインタビューの阿部はかなり態度が悪かったので、たぶんあまりのクルーンの情けなさにブチ切れたのだろう。ある意味でいいものをみた。

Posted by on 9月 19, 2008 in Baseball

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