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科学的にナイーブ

これはナイーブすぎるだろ。

同調性を測る実験とは、たとえば次のようなものである。明らかに長さの異なる三つの線分と、そのうちの一本と明らかに長さが同じであるような一つの線分とを見せて、その線分と同じ長さのものを三つの線分の中から選んでもらう。このとき、7人同時に見せて順番に答えてもらうのだが、実は被験者以外の6人はサクラで、間違った答えを言うことになっている。最後に順番のまわってきた被験者は周りの意見に同調せず正しい答えを述べられるか?それともサクラの意見に同調して間違った答えを選択してしまうか?この実験で同調行動を示したアメリカ人の割合は37%。一方、日本人のそれは25%であった。その後いくつかの追試が行われたが、「日本人はアメリカ人に比べて高い同調性を示す」という結果は一度も得られていないとのことである。

これは、線分の長さについて「絶対数としては少数の」周囲の集団が明らかに変なことを言い出した、というシチュエーションでしかない。そういうときは、おのれに危害が及ぶようなケースでなければ、おかしいというようにしつけられてきた人も多いだろうし、日本に暮らす人ならそれくらいスレていても不思議じゃない。

これで協調性に関する認知心理学的な実証実験になると思ったら、それはナイーブすぎる。

Posted by on 2月 18, 2009 in Fun

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