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6年目とこれからの話

 2010年9月からフリーランス生活を始めて、これで6年目に突入しました。日頃から様々な面で皆様に支えられてこれまでやってこられたことを感謝いたします。ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

 現在の仕事の内容は大きく分けると受託開発とコンサルティングです。この5年間ほとんど変わっていません。最近では受託はスマートフォン向けアプリが多いですね。コンサルティングはいろいろです。その他の時間は個人的な勉強に充てています。また週に一度のペースでウェブアプリケーションの開発などの講座を専門学校で担当しています。

 また、仕事も講師業の他はほぼ家で作業しているので、三食家族と一緒の日がほとんどで、子供らの送迎やイベントに出席する機会にも恵まれ、ワークライフバランスはすこぶるいい感じです。

 仕事の方もおかげさまで状況は安定し、年内の予定はほぼ埋まってしまいそうです。多少の上下はありましたが、今年も目標の予算は達成できそうなので、ありがたいことです。所得税を払うまでは少しだけ浮かれた気分で過ごしたいと思います。

 経済的にはこの3年ほど微増続きでだいたい同じような感じです。なにぶん一人でやっているものですから、リソースもないので急激に成長させることはそもそも無理なのですが、投資家とは無縁の自己資金だけの世界に暮らしステークホルダも自分だけなので困ることはありません。もともと、無理に利益を積み上げていくようなガツガツしたスタートアップのようなものはあまり好きではなく、どちらかといえばスモールビジネスを続けて自分に合ったニッチを見つけ細々と、でもある程度豊かに暮らしていきたいと考えていたので、今のところこれが理想通りだったのかなという気がしています。

 しかし、同時に、個人でやっている以上は現状だけでなく今後の生活についても考えていかないといけません。なんといっても退職金もなく収入保障の保険はあっても病気や長期的なトラブルを抱え込んだりするとひとたまりもありません。

 それに、これまでは受託開発である程度のパフォーマンスを発揮できればそれで十分だったわけですが、それを今後何年続けることができるのか、ちゃんと考える必要があります。本来、会社の業務であれば調子が良ければ人を雇って収益を増やしたり、スケールするサービスを展開するなどしていけばいいわけですが、どうも性分として出来ればいつも一人でいたいので、いまいち事業の成長という方面に乗り出すことができません。

 それでも、今後は一人のリソースで対応した分だけ収入があるという状態を改善する方法を考えていかないといけないでしょう。老後の資金の確保だけでなく、子供の進学などで支出も増えるわけですから、うまくいっている内に次の対策を考えるのがいちばん賢いやり方なはずです。課税される消費税がどんどん上がることを考えるとなおさら真剣に考えないといけません。

 よく考えたら、サラリーマン時代だってどんなに干されようがいつか来る日のためにあれこれ布石を打ってきて、ようやくそれが実になってきたようなものですから、今後も同じですね。

 というわけで、年末から来年にかけては、次の10年のための布石を打つ作業をもう少し本格的にやっていきたいと思います。具体的なことは失敗すると恥ずかしいので明かせませんが、小さく一歩ずつやっていきます。

 せいぜい5年くらいニッチに居座って細々暮らしているだけで成功談も何もあったもんじゃないですが、やはりここまでこられたのは運の他にもいくつかの要因があったと思います。まず、プログラミング関連の仕事をしている中で、ああこれは本当に有利だったなと実感したのは、他の人より英語ができること、といって悪ければ英語に抵抗が全然ないことです。ログやマニュアルがちゃんと読めるだけでなく、各種の用語で使われている単語や言い回しも元は普通の生活の中で使われている語であったりするので、プログラミングを巡るいろいろな概念の理解も楽になります。次に、仕事自体が気に入っているというのも大事でした。ぼくはさほど頭が切れるわけではないので、みんながやっていることについてじっくり眺めて考えて、ゆっくりとそれらを学び取り、そこからようやく競争相手を安く早く出し抜く方法を探すことが出来ればいいやと考えているので、眺めているのが好きなものを仕事にしてよかったと思っています。単純に新しい技術だけでなく、過去から思いがけず背中を叩かれるように復古してくる技術もあり、全く関係がないと思っていたものが突然繋がったりするのでソフトウェアの世界はなかなか飽きません。

 ええ、裏を返せば、ソフトウェア開発の仕事はそこまで高度に抽象化された仕事になってしまったのだ、ともいえるでしょうね。それは賢い人たちが本来の仕事をするために簡単な事はたいしたことがない連中(ぼくだよ!)でもできるように、より簡単にしていった結果でもあるのでしょう。いい時代です。

 だらだらと長くなりましたが、今後もこんな感じで、スモールビジネスで自分の手が届く範囲内を充実させるべく努力していきます。そして、結果として皆様の利益につながるものが提供できれば幸いです。これまで支えていただいた皆様に感謝すると同時に、これからもどうぞよろしくお願い致します。